旅ドキ番外編:輪島市の田んぼと日本酒と僕の旅

2016.5.10

旅するFood記はライター鷲巣さんと我々1〜2名で旅に行き、そこで感じたことを互いに共有しながら紹介しているコンテンツです。番外編として、たまに企画などに参加しているフジシマが、ひとり旅で「旅するFood記」を紹介です。

なぜ、ひとり旅?

ひとりで旅に出るということは、見たもの、聞いたもの、感激しても、まずは、ほとんど閲覧者がいない「クロレラくらぶ」公式Twitterで呟くだけ。記事にするまで、誰も僕も知らない土地で不安と自由を交えながら見たものを自分で消化します。そんな状況で「この景色をあのひとに見せたいな」、バスを待つ間に考える「日々」のこと。いろいろなことを、非日常で考える。極シンプルに自分の本音を見つめ直すことができる、忘れがちな素の自分を確認するチャンスだと思います。

そして、手元にあるケータイもカバンの奥に、簡単に取り出せない所にしまいます。ネットや交通機関が発達し世界は狭く、情報の生産と消費のスピードが速くなった。まさにその通りだと思います。でも、便利なケータイをしまうだけで日常から切り離され、メールも見ない、100m先にある「何か」も無機質な液晶画面ではなく現地で直接に「あたりまえ」を感じることになります。「あたりまえ」は素晴らしいものだけではありません。そして、「あたりまえ」を得るための歩くという行為は大変疲れます。そんな、「あたりまえ」や疲れは普遍的な何かをふと思い出し、自身の日常を受け入れる器の大きさを確認するチャンスでもあると思うのです。

これら2つが、僕が考えるひとり旅の大きなところで、旅は名物や歴史を感じるだけではないと思うのです。どこかへ自由に旅に行き、自分を知るためにひとりで旅にでます。もちろん、パートナーがいれば別の楽しみができるのは重々承知ですが。

今回の紹介は石川県能登半島の輪島市です。そして、本コンテンツがひとりで旅に出るきっかけになれば嬉しいです。

能登半島のこと。

百万石で知られる金沢市より北部に位置する能登半島。南の一部は富山県にも属し、日本海側の海岸線で最も面積が大きな半島でグーグルマップを見ると一目瞭然で丘陵地帯が多く平地は少ないです。高速バスで金沢駅から輪島市までは約二時間の小旅行。ぼーっと眺めていると、フトした瞬間に気持ちの良い景色が現れます。この時期に満開の真っ赤な小さい花が特徴の「のとキリシマ」は必見です。のとキリシマは初めに真っ赤な小さな花が咲き、花が散った後に葉が出てくるそうです。

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今回は残念ながら訪問できませんでしたが、能登半島には日本で唯一浜辺を車で走ることができる「千里浜なぎさドライブウェイ」や石川県で最も長い「能登島大橋」、悲恋伝説が伝えられる鳴き砂で有名な「琴ケ浜」があります。そんな景色の多さからかドラマのロケ地にもなっている能登半島です。

いつか、二人旅で訪れても良いかもしれません。

バスが来るまでぼーっとする。

輪島市への到着は小腹が空いた12:30分。早速、ホテルに登山リュックを預け、財布、カバンとホテルで手に入れた手書きの地図を片手に、気になるものがあればあっちへふらふら、こっちへふらふら開始です。散策していると重蔵神社の前にバス停を発見です。地図を見ると白米の千枚田を通るようでもう少しでバスが来ます。小腹のことを忘れてバスが来るまでぼーっと遠くを眺めます。

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絶景だよ、千枚田。

いくつかのバス停に止まり景色を楽しみ、人もまばらな車内の雰囲気を楽しみながら約15分、白米のバス停で下車します。車内アナウンスがあるので間違うことはないと思います。バス停から千枚田まで徒歩5分ほどで到着です。なお、千枚田は道の駅「千枚田ポケットパーク」に隣接しているので、お手洗いの心配はありません。

千枚田は日本古来の農法である種籾から苗を育成し稲作する「苗代田」で、狭いため耕運機を入れることができず手作業でおこなっていること。保存活動の一環として田んぼのオーナー田んぼを実施しているとの説明書きを読み「ふ〜んなるほど」と納得し千枚田を拝見です。

そこには、遠くに地平線が丸く見えて幾何学的に田んぼが区切られた奇妙で絶景としか言えない景色が広がっていました。

千枚田は道が整備されているので田んぼの間をぐるっと30分ほどで散策することができます。ぜひとも、海岸沿いまで降りていただき、山へ体を向けて首をグッと上げてみてください。千枚田の雄大さを実感できること間違いありません。なお、散策路は急勾配もありますので、スニーカーがオススメです。

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ふと、入り口近くの散策マップを見ると元首相の小泉さんや漫画家の永井豪さんのオーナー田んぼ示されています。「この絶景を見ると一反欲しくなるかも」と大変納得です。さあ、次は輪島市内の散策です。

能登丼で小腹を満たす。

馬場町のバス停を通過し、道の駅輪島「ふらっと訪夢」でバスを降ります。「ふらっと訪夢」は廃止されたのと鉄道の旧輪島駅を活用した交流拠点です。物産館や観光案内所も併設されているので散策に困ったら訪れるのも手かもしれません。

とりあえず、小腹を満たすために周辺を見渡します。ちょっと横の路地を見ると暖簾が出ているお寿司屋さんを発見です。お店に入ると、お昼の時間をかなり過ぎていたので、お客さんはカップルと僕だけ。

大将にオススメを聞くと能登丼か地元の握りで、能登丼は地元の旬の魚とお米を使用しているとのこと。早速、能登丼を頼みます。いろいろな海鮮が盛り付けられた能登丼を大変美味しく頂きました。なお、能登丼を頼むと輪島塗の箸が付いてきます。旅の記念にいかがでしょうか。

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さぁ、お腹が膨れたところで市内散策です。

美味しい日本酒と僕の出身地。

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海が近いせいか、手すりやトタンに赤さびが出ていることに気がつきます。僕は幼少期に函館に住んでいたことがありとっても懐かしく感じます。山が近くに見え、川があり、磯の匂いが微かに流れてくる。輪島市はそんな場所です。今の時期は穏やかで過ごしやすいけど、冬は雪も積もり大変寒いところだそうです。

なにか、函館や長万部に似ているなぁと散策しているとお酒が好きな僕には堪らない杉玉が目に飛び込んできます。そう、日本酒の造り酒屋の軒先きに吊るされているボール状のアレです。

程よく枯れた杉玉と末廣 中島酒造店の看板の下から店へ入ると、おかみさんが「お客さんはどこから?」と声をかけてくれます。僕「京都からです。」、「今日来たの?」、「そうです」などと世間話が続きます。そして、おかみさんから「関西弁じゃないけれども、出身は?」と尋ねられます。札幌ですと答えると、おかみさんが何やら興奮しだします。

昨日も何故か札幌のお客が来たこと。二日連続は初めてであること。そして、娘さんが札幌近郊の方と結婚していること。話を聞くと近郊とは僕の実家がある小さな町であること。どうも娘さんが嫁がれた住所は僕の実家から歩いて10分ほどであること。初めて訪れた作り酒屋で実家がある町の名前を聞くことができるとは驚きです。

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そして、試飲をしながら瓶のラベルや箱を娘さんがデザインしたこと。銘柄「花おぼろ」は赤色清酒酵母で仕込んだ純米酒で火入れ後にピンク色になる不思議な日本酒であること。花おぼろを元サッカー選手の中田さんが買いに来たことなど、おかみさんと会話が弾みます。30分ほどした頃、何と酒蔵を見学させていただけることになりました。

酒作りのシーズンオフで薄暗い、でも酒粕の甘い匂いが微かにする酒蔵で、お米を蒸す場所の説明。自動醪圧搾機ではなく上槽という手法で日本酒を絞っていること。この手法は酒鑑評会などの出品用や吟醸酒に使われていることなどなど。流暢に語られる内容に聞き惚れてしまいました。

そして、多くのお酒を試飲しました。大吟醸も美味しかったですが、僕のオススメは純米酒 遼 原酒です。フルーティーな甘みと独特の香りが心地よいお酒です。おかみさんはぜひ、女性に桃色にごり酒 花おぼろがオススメしたいとのことで、炭酸水で割ると非常に飲みやすくなるとのことでした。でも、炭酸水の比率を多くすると炭酸水の味しかしないので注意とのことです。

なお、紹介したお酒は現地でおかみさんとの会話を楽しみながら購入するのもありですが、インターネットでも購入することができます。

饒舌であたたかなおかみさんがいる中島酒造店、輪島市に訪問した際には立ち寄ることがオススメです。

合名会社 中島酒造店
ホームページ:http://www.notosuehiro.com/

写真だけ。ナイショのこともありました。

夜もふらっと入った居酒屋で縁があり、初対面にも関わらず大盛り上がりでご馳走になってしまったこと、学生に間違えられたこと、翌日は「輪島朝市」や金沢市の「ひがし茶屋街」や「近江町市場」を散策したこと。

ネタはあるのですが写真だけで紹介です。

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最後に。

ひとり旅はふとした行動から縁が生まれます。今回もそうでした。やったことはちょっとの散策とドアを開けること。

ひとり旅はなんとなくの慌ただしさが無いので自由です。なにか解らないけど急かされている方へ。ひとりで旅に出ませんか?

もしかすると輪島市を訪れる方がいるかもしれないので「旅するFood記番外編 輪島市ふらふらマップ」を紹介します。

さてと、夏休みはどこに行こうかなぁ。

あっ、知らない場所の夏祭りでも散策しようかなぁ。

ふらふらMAP

この記事を書いた人

フジシマ

健康ブログの編集や旅するFood記番外編をたまに書いています。クロレラの機能性を研究して約10年、まだまだ奥が深いです。

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