パリパリふわっ 紅しょうが香…
クロレラレシピ集
この話はGW開始2週間前、先輩との何気ない会話から始まりました。
先輩(36歳) 『GWどっか行くの?』
僕(29歳)『特に決めてないです。』
先輩『75歳まで生きれるとして、あと1万6千回寝起きしたら[75歳-29歳=余命46年(約1万6千日)]死ぬんだから、どっか行ったほうがいいよ!!』
僕『(1万6千日?多いのか少ないのかいまいちピンとこない…)いつかは熊野古道にはいきたいと思ってるんですけどね。でも一人旅はちょっと…』
先輩『じゃあGWに熊野古道行ったほうがいいよ!あと1万6千…(以下省略)』
僕『(まぁこれも何かの縁かな?)じゃあ今からでも行けるか調べてみます!」
こんな流れで熊野古道へ行くことを決意。しかし早々に熊野古道への道は閉ざされる。
熊野古道へのツアーがない!!Σ( ̄□ ̄|||)
ツアーで熊野古道に行くことを考えていた僕は早々に断念しようと先輩へツアーがない旨を伝えると、『自分で電車を調べていけばいいじゃん』と一言。なぜそれに気づかなかったのか。
熊野古道=へんぴな場所=ツアーしかないと思っていた視野の狭さを痛感しつつ、熊野古道までの交通機関と熊野古道の歩行ルートを検索。
出発地点が京都ということもあり、交通機関はすんなり決定。そして熊野古道の歩行ルートを検索すると様々なルートを発見!どうせなら上級者ルート(山道を片道8時間)に挑戦しようと思い、山中での宿泊が不可避なので宿泊先を検索すると、たった2件…しかもどちらも定員いっぱいで宿をとれず、あえなく断念。おとなしく初級者ルート(那智駅→熊野那智大社)+熊野本宮大社、熊野速玉大社を加えた熊野三山を巡る1泊2日プランに決定しました!
・登山用リュック
・速乾性の下着×2
・防寒着兼レインコート上下
・ランニングシューズ(平坦な道が多いため)
・水500ml×2、スポーツドリンク500ml×2
・お菓子(チョコレート、クッキー)
・非常食Pain Vert
・ご朱印帳
・財布
熊野古道出発までルートを紹介
8:15 京都→松阪(近鉄)(乗車時間:1時間45分)
乗換:18分
10:18 松阪→新宮(JR)(乗車時間:2時間11分)
乗換:21分
新宮→那智(JR)(乗車時間:21分)
計:4時間56分
約5時間、片道8,470円の旅!
この時間と料金、熊野古道への思いが強くないと挫折しそうです…。
出発の日、朝6時半に起き(普段は7:30に起きるのがやっとなのに、旅の力すごい)、朝食を食べ、登山用の服装に着替えていざ出発!ただ、いい上着が見つからずジャージになってしまったのが残念。出発日がGW初日なので京都駅は人・人・人!その中を大きなリュックを背負ってジャージを着て通ると多くの人に見られましたが、平然を装い電車へ。内心はものすごく恥ずかしかった…。しかし、電車が熊野古道に近づくにつれ、同じような恰好をした人がちらほら。この時の仲間感?安心感?は何とも言えないですね。
そんなこんなで昼過ぎに無事那智駅に到着し、熊野古道への旅路スタート!
1日目 熊野古道のルートを紹介
13:00 那智駅
13:30 曼荼羅のみち
14:45 大門坂
15:30 熊野那智大社
15:40 青岸渡寺
15:50 那智の滝
16:30 那智の滝前→紀伊勝浦駅(バス)
17:00 チェックイン
18:00 夕食
21:00 ホテル
那智駅に到着した僕はまず言葉を失いました。それは熊野古道の道のり全て大自然の中を歩くと思っていたのに、目の前にはアスファルトと民家が広がっていたから。少し衝撃を受けたが気を取り直して歩くことに。
初の一人旅、ドキドキしながらあらかじめ調べた地図を見ながら歩き、きっと迷わず行けるだろうと思っていましたが発揮しました方向音痴!
5分おきに地図を確認しつつ歩いたのに見事行き止まりに到着。そして、なぜか僕の後ろをずっとついてきていた他の熊野古道参拝者も巻き込んでしまうハプニング付き!すぐに第一村人を発見し、道を尋ねると他の参拝者もよく間違えるという慰めと共に、正規ルートを教えてもらい、参拝再開!
那智駅出発から約30分、ありふれた街並みから1本道を曲がると一気に神聖な世界「曼荼羅のみち」へ。例えるなら、もののけ姫の世界!
一瞬立ち入ることに萎縮してしまいましたが、一旦足を踏み入れると川のせせらぎと木々の葉音、香りが優しく包んでくれます。物がありふれた街の中で日常生活をしていたら耳に入ってこなかった音が、人工物のないこの場所では自然と耳に入り、どこか懐かしさを与えてくれました。そんな気分に浸りながら足場の整っていない道をひたすら歩きました。
曼荼羅のみちを抜けて1時間、住宅と田畑が広がる道を歩いていくと見えてきたのは大門坂。大きな夫婦杉の間から石段を望むことができ、webで見たことある景色だと意気揚々と上り始めました。しかし、石段は凸凹で足場が悪いうえにどこまで続くの?と思うぐらい長い。途中で休憩すれば快適に上れるのに、休憩したら負けだという変なプライドのために、足を止めることなく、普段の運動不足を後悔しながら頂上へ!
しかし、そこにはさらに階段が…。さすがにトイレ休憩と称して少し休憩!
大門坂を上りきり、さらに約400段の石段も上りきってやっと到達できた熊野那智大社。
本殿に参拝し、ご朱印をもらっている時に気付いたことが。立ち止まると膝が笑っている。いや、笑っているどころではなく、大爆笑。は、はずかしい…。ガクガク震える膝を隠すため、疲れているのに無駄に歩きまわりました。
ご朱印をもらった後は境内を少し散策!そこで見つけた面白いものをご紹介!
超巨大おみくじ!でっけー!!残念ながら一人旅のため、誰かにおみくじを持ってもらうこともできず、大きさが伝わりませんが、高さは120~130cmはあります。大きさに反して重くはなく、女性でもおみくじを引けていましたのでぜひ一度トライしてみては?
熊野那智大社の参拝後は隣の青岸渡寺へ。先ほどの熊野那智大社では手を叩いての参拝だったため、思わず手を叩きそうになりましたが、ここはお寺なので手を合わせるだけ。パチパチと手を叩いて参拝する方がちらほら…。参拝を終えたらご朱印へ。住職さんに書いていただきましたが、世間話をしながら書く余裕ぶり。トークも御朱印もさすがの腕前でした。
青岸渡寺から10分ほど歩き、那智の滝の前に建つ三重塔へ。入館料300円を支払うと、那智の滝を高い視点から眺めることができます。観光客が少ないので、ゆっくり遠くから眺めたい方にはピッタリ。
そして三重塔を降りたら、那智の滝がある飛瀧神社へ。那智の滝までへの道のりは下り階段…。疲れた足には下り階段でさえ試練。そう易々とは拝ませてもらえません。やっとのことで那智の滝に到着し、見上げるとさすが落差日本一の滝!133mの落差に圧倒されました。どうせなら近くで見たいと300円の拝観料を払って滝のふもとへ行くことに。その道中に滝の伏流水を飲めるスポットが!那智の滝には延命長寿のいわれがあると聞き、さっそく100円で、さかずきを購入して飲んでみました。味は普通ですが体の細胞が一斉に活性化したような…(あくまでも個人の感想です)
そんな体験もしつつ滝のふもとまで到着!
その感想は、不思議な感覚。
滝がミスト状になった空気が漂っており、気持ちが和らぐ反面、自然の驚異を感じさせるようにより一層大きな音を立てて落水する滝。自然の優しさと偉大さを感じ、何とも言えない感覚でした。
十分に滝を堪能した後は再度御朱印!ご朱印の列ができていたので、ささっと書いていただきました。
その後はバスでホテルのある紀伊勝浦へ。那智の滝前駅からバスが出ていますが、30分に一本しかありません。しかし、事前にバスの時刻を調べていたこともあり、5分も待たずに乗車に成功!片道24分、料金600円の旅。
当たり前ですがバスに乗ると数時間かけて歩いた道のりをたった数十分で戻ってしまうんですね。まるで人生ゲームで「振り出しへ戻る」を経験したような虚しさを感じました。そんなとりとめもないことを考えているとあっという間に紀伊勝浦駅へ。そのまま荷物を置きにホテルに直行しました。
この旅のもう一つの目的が、地元民、もしくは旅行者との交流!その目的を達成すべく、ホテルの方に「地元素材を使っていて、料理が美味しくて、客同士で交流ができそうな雰囲気の居酒屋さんあります?」と無理難題を突きつけましたが、迷うことなく近くのマグロ料理のお店「桂城」さんを薦めてもらいました。
カウンターが1席空いていたのでそこに座らせてもらい、まずは注文。魅力的なメニューが多すぎて決められない…。そこで、まぐろおまかせコース(3,000)と店員さんオススメのノドグロの炙り(1,500)を注文!ドリンクはいつもならビールですがあえて地酒の「くまの那智の滝(500)」にしました!(くまの那智の滝は名前の通り、那智の滝の伏流水を使用しているそう。非常に飲みやすいお酒。)
おまかせコースの内容は、まぐろ角煮、はらわた、まぐろ刺身、カジキマグロの鉄板焼、かまの塩焼き、まぐろカツ、まぐろミニ丼、味噌汁。
どれも一品一品ボリュームがある上に、まぐろを刺身、焼き物、煮物、揚げ物すべてで味わえて大満足!
そしていよいよカウンター隣の男性との交流を試みます。ただ、第一声がわからない(゚д゚;)
とりあえず、『お話してもいいですか?』と聞くと、『もちろんいいよ』と快諾していただきました。話を伺うと各地で登山経験のある50代の男性で、明日、上級ルート(僕が最初に計画していたルート)に挑戦するとのこと。同ルートには以前にも挑戦したことがあり、途中で逃げ出したくなるほどしんどかったそう。初級者ルートで膝が笑うような僕の体力では危うく無謀な挑戦になるところでした(゚д゚lll)
そんな話をしていると突如『まぐろ解体ショー始まりまーす!』の声が!
振り返るとまぐろがドーンと横たわっていました。
人生初の解体ショーにテンション急上昇!!料理そっちのけで写真を連射!おかげで料理の写真は半分撮り忘れ…(笑)
板前さんがキハダマグロの見分け方、さばき方を丁寧に解説しつつ、笑いを交えながらの解体ショー。桂城さんの解体ショーでは、マグロの希少部位を切り分けた際にはジャンケンで勝者のみ食べれるゲームを交えたり、ショーの最後にはお客さん全員分の赤身を用意して全員でお寿司を作ったりとかなりユニークな演出もありました。
そんなこんなで解体ショーは、30分ほどで終了でしたが非常に内容の濃いものでした。
その後、ご飯を食べ終えた僕と隣の男性は翌日の健闘を誓い合い解散。ホテルに戻り1日目終了!
桂城
電話番号:0735-52-1845
営業時間:11:30~14:00
17:00~22:00
2日目 熊野古道のルートを紹介
7:43 紀伊勝浦→新宮(JR)(乗車時間:23分)
8:40 新宮→本宮大社前(バス)(乗車時間:1時間19分)
10:30 熊野本宮大社
11:30 産田社、大斎原
12:00 昼食
12:15 熊野本宮大社→新宮(バス)(乗車時間:55分)
13:30 熊野速玉大社
2日かけて熊野三山を巡るため、1日目に巡った「熊野那智大社」、「青岸渡寺」を除き、2日目は「熊野本宮大社」と「熊野速玉大社」を参拝することに。ただ、この2社は非常に遠く、徒歩で行くにはもう1泊する必要があったため、バスの使用を選択しました。
新宮駅からバスに揺られること1時間。かなり山奥に佇む熊野本宮大社。
鳥居をくぐった後に続く約200の階段を上った先に本殿が見えてきます。ただ、ここの本殿、横一列に5つの神様が祀られているので、どこから参拝すればいいかわからない(;・∀・)
とりあえず左端から順に参拝しました!その後、ご朱印をもらうために本殿から出ると、なんとそこには参拝順序を示す看板が(゚Д゚;) ウキウキしすぎて大きな看板を見落としていました。(看板には小さい文字で参拝順序にこだわりすぎなくて大丈夫とも書いてあったので今回は良しとしよう♪)
こちらでも恒例のご朱印をもらいました。
その後、熊野本宮大社の参拝順序の看板にも記載されていた産田社(うぶたしゃ)と大斎原(おおゆのはら)へ。看板でそれらの位置を確認しようとしたのですが…どこかわからない!
とりあえず熊野本宮大社の中にはないと判断して鳥居を出ると、産田社、大斎原への道を示す看板発見!そこからは細い一本道(田んぼの間)だったので迷うことなく到着できました。
大斎原は撮影禁止だったので写真はありませんが静かでいいところでしたよ。
参拝を終えて熊野本宮大社前まで戻ると時間は11:50!ちょうどお昼前だったので、熊野本宮大社鳥居の目の前にある「休憩処 いっぷく」さんへ。
お店の名物めはり寿司と小うどんのセット(800)を注文!
注文後、5分もしないうちにめはり寿司セット登場!白ご飯を醤油で味付けされた高菜の葉で包んであるめはり寿司。中にも刻んだ高菜が入っており、どこを食べても高菜を感じれる一品でした。
休憩処 いっぷく
電話番号:0735-42-1029
営業時間:夏季10:00~17:00
冬季10:00~16:30
いっぷくさんにて昼食をささっと済ませた後はすぐにバス停へ!30分に1本しかないバスの時間を調べていたこともあり、ギリギリ予定のバスに乗車成功!直通バスだったので域よりも短時間で新宮駅へ戻ることができました。
熊野速玉大社へ行く前に新宮駅でまず帰りの切符を購入!こちらも30分に1本ペースでしか京都までの電車がないためあらかじめ切符を購入しておくのがベターです!
帰宅電車ルートを紹介
14:01 新宮→松阪(近鉄)(乗車時間:2時間11分)
乗換:12分
16:24 松阪→京都(JR)(乗車時間:1時間56分)
計:4時間19分
約5時間、片道8,260円
熊野速玉大社に行くことを想定して購入した切符は50分後!駅員さん曰く、熊野速玉大社まで徒歩で参拝して約1時間。まさにギリギリ(笑)でもこの電車以降の電車になると帰宅時間が1時間以上遅くなるので頑張ることに!
熊野速玉大社へはやや早歩きでいくと約20分で到着!町中にありますが鳥居を入ると一気に自然あふれる空間へ。中でも平重盛が植えたとされる樹齢千年のナギの木は見るものを圧倒する存在感でした。
その後、本殿に参拝し、御朱印をいただきました。
なんと熊野速玉大社ではご朱印1回分の値段(300円)で熊野速玉大社と近くにある神倉神社の2つの御朱印をいただくことができました。なんか得した気分(^O^)
そして帰りももちろん早歩き!予定より10分の余裕をもって新宮駅に到着することができました!
電車に乗ってしまえばこっちのもの。乗り換えのタイミングさえ気をつけておけばいいので、特に何もすることがなく、お腹がすいてないのに持ってきたお菓子をパクパク。眠くなれば仮眠を繰り返しているうちにあっという間に京都へ。帰りはドキドキもなく、程よい疲れもあり、道のりは非常に短く感じられました。
というわけで人生初の一人旅は無事終了!
最初、一人旅はちょっと嫌だなと思っていましたが、一度思い切って挑戦してみればなんとかなると感じました。そして、その楽しさを知ってしまうとクセになります。僕は今度はもっと遠く、国外(近場の台湾やタイ)に行きたいと思っています。
この楽しさを感じれたのは、思い切って挑戦したこともですが、旅先での人と出会い、交流する喜び(1日目夕食時)が大きいです。話しかけることは勇気がいりますが、受け入れてもらえた時の喜びは何とも言えません。また、異分野の人との会話は、自分の視野を広げてくれ、勉強になることが多かったです。旅に行く予算がない場合はカウンターありの飲み屋で隣の人と交流もいいと思います。
この文章を読んで一人でも多くの人が一人旅に行くきっかけになれば幸いです。
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