旅ドキ番外編:大人女子にこそ体験してもらいたい、究極の癒し旅。

2016.6.29

五感の休日を求めて

日々の生活の中で、本当の意味で五感が自由でいられる時間はあるでしょうか?目に入る景色も、聞こえる音も、匂いですら自分の意思とは無関係に洪水のように流れ込んできます。できる事なら全てを解放してあげられる場所へ、逃避したい。そんな事を考える人は少なくないのではないでしょうか?

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丹後で感じるグルメと旅

癒しを求めて向かったのは自然豊かな海の京都、丹後。海沿いの小さな漁港近くに“静寂 [しじま] にこもる”ための宿があります。そこが今回の目的地。気の置けない仲間と二人レンタカーを借りたら、女子旅スタートです。

女子旅の中心は何と言ってもグルメ。これから“こもる”のであれば尚更、食の充実は外せません。丹後の豊かな食材を手に入れるべくお店に立ち寄りながら、宿を目指します。

懐かしい本物の味にこだわる老舗小野甚さん。蔵だしのもろみが絶品です。地元スーパーではここだけの日配品が魅力。しばし地元民気分を味わいます。

快適な“こもり”には美味しいお酒も欠かせません。イケメン三兄弟が造る、こだわりの酒蔵竹野酒造さんへ立ち寄ります。田んぼの広がるのどかな風景の中、その酒蔵はありました。お休みだったにも拘わらずお店を開け、一緒に選んでくれました。どれも杜氏さん達のこだわりと愛情が詰まったお酒。今晩開けるのが楽しみです♪

五感に優しく胃袋にも優しく

宿が近づくと、海沿いの道は舗装から、草地に轍だけの細い道に。古めかしいお地蔵さんを過ぎたところが目的地です。海はすぐ目の前!宿からの眺めに期待が高まります!

感動は、期待以上でした。遮るもののない視界いっぱいに広がる、海と空!!これだけですでにもう癒されます。

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そしてもう一つテンションを上げてくれたのが、今朝採れたばかりの野菜たち。宿と一緒に手配をお願いすることができます。色の濃いぷりぷりのお野菜。どうしよう、早く食べたい!

愛情を注がれて作られたことが伝わってくる野菜。

耐え切れずきゅうりを一本つまみぐい。ちょっとお腹が落ち着いたところで、近所の散策です。

小さな漁港や海へ続く細い道にわくわく。

五感を休める夕食を

空腹のピークで夕食完成。舌を休めるため味付けは最低限にしました。美味しい素材と調味料があるからできることです。そして灯りはできるだけ絞って、目を休めます。強い光はもう必要ありません。音は潮騒と心地よい会話だけ。耳も休めます。すると自然と味覚が鋭くなって、夕飯の 美味しいこと!口をつくのは「しあわせ~」と「美味しい!」ばかり。最高に癒される、日常には無い贅沢な時間です。気づけばお酒も結構な量に…。

摘んできた草花と早々にスタンバイの日本酒(笑) 日が暮れる頃、お料理ができました。

曖昧な境界線と究極の癒し

夕食後、ふと天窓に目をやると丸い月。いっそ全ての灯りを消して、月明かりの暗闇に身をゆだねてみます。自分と自分以外の境界が曖昧になるような、ゆらゆらと心地よい時間。波の音だけが聞こえます。自然の音しか聞こえない、見えない、これぞ、究極の癒し

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こころのお洗濯。

いつ寝たのか、気づけば眩しい朝。癒しと感動の連続のせいで、すっかり感動屋になった私たち(笑)。朝が来たというそれだけのこと、注ぐ日差しが優しく美しいこと。その一つ一つに心を揺さぶられてしまいます。心が波音ですっかり洗濯されたような、とても爽やかな気分です。

朝ごはんも新鮮なお野菜と美味しいお米。

丹後半島ぐるり一周、伊根の舟屋へ

「できればもう一泊したかった…」と後ろ髪を引かれつつ、お宿を後にし一路伊根を目指します。途中、古くて細いトンネルの先に一本の木と海が現れました。車内に「うわぁ」と歓声が上がります。普段ならただ通り過ぎるだけのありふれた風景ですが、感動屋になった私たちには ワクワクの連続。空を飛ぶカモメまで美しくて、もう 見る世界の全てが愛しく なっていました(笑)

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最後に伊根の酒蔵向井酒造さんへ。古代米で作ったフルーティーな日本酒「伊根満開」を買ったら、旅の締めくくりに海鮮丼をいただきます。魚港が近いだけあって鮮度抜群です!

最後の最後まで ココロ揺さぶられる 丹後でした。

見える世界が変わる、究極の癒し旅。疲れた五感の休日に、おすすめです。

【お世話になった皆さま】
・宿:kro.さん Mail:info@kro-jp.com
・醤油:おのじんさん(小野甚味噌醤油醸造)
・日本酒:竹野酒造さん
・日本酒:向井酒造さん

ありがとうございました。

リサコ

この記事を書いた人

リサコ

Webページ担当、ときどき商品開発。
職人の手仕事が好物の和風OL。キモノ通勤が夢。

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