旅ドキ番外編/第2回:沖縄やんばるの自然の中で、パーマカルチャーという生き方に触れる旅

2016.10.18

敷地内の植物を使ったランチ

前回の記事で、パーマカルチャーとは何か?そして、やんばる・シンカヌチャービレッジがどんな雰囲気の場所かをお伝えしました。
https://www.chlorellaclub.com/note/food/5844/
2回目の今回は、美味しいランチの様子からスタートです♪シンカヌチャービレッジの敷地内で収穫したフーチバー(ヨモギ)を使ったジェノベーゼ風ソースでパスタ作りです。
まずは採れたてフーチバーにお水を加えてミキサーで撹拌!

一度ざるに出して、お水でさっと洗います。それをまたミキサーに入れて、オリーブオイルを注ぎ、塩を加えて撹拌。とろっとしたフーチバーソースの出来上がりです。

茹でたパスタ、彩り野菜とフーチバーソースを混ぜて、塩コショウで味を調えて出来上がり。お皿に盛り付け、フーチバーソースを追加で載せたい人は載せましょう~。パスタや野菜に混ぜると、最終的にフーチバーの苦みはほとんど気にならず、美味しかったです。

実践!積層マルチ作り

ランチのあとは、パーマカルチャーの実践、積層マルチ作りです。積層マルチとは、いずれ分解されて作物の栄養になる有機物を複数の層に重ねて、植物が育つ土台を作る方法です。masaさんに教えていただきました。

青い廃材のプラスチックドラム缶をカットしたものを利用します。もともとは酪農家さんから出た廃材をもらったそうです。そういうやりとりが出来る環境っていいなと思いました。娘たちが実際に作業させてもらいました。まずは土台の土に水をかけて湿らせ、刈った草を敷きます。

次に新聞紙を湿らせ、刈った草の上に敷きます。新聞紙を湿らせたのは特に意味はなく、風で飛んで行かないようにとか、作業しやすくするためだそうです。

次に米ぬかを入れます。米ぬかを入れる理由は発酵を良くするため。次に再度、刈った草を敷き詰めます。

最後にわらを敷き、上から圧縮したら完成です☆積層マルチの作り方は色々な方法があるそうですが、今回やったのは以下のとおりです。
1層目:刈った草 2層目:新聞紙&米ぬか 3層目:刈った草 4層目:わら

積層マルチは、窒素比率の高い物と炭素比率の高い物を交互に重ねます。 新聞紙は炭素になるそうです。うーん、とにかく最後に土になりやすいように考えて組み合わされているのでしょうね。いらないものを利用して土が作れるっていいなと思いました。自分の家では土は“買うもの” ですから。積層マルチは作ってすぐに植物が植えられるようで、さっそくオクラとモロヘイヤを植えました。

こちらは1ヶ月後の様子。植えた植物はすくすくと育っています。

自分の家にもぜひ欲しい!コンポスト

個人的にずっと気になっていたコンポストを見せてもらいました。(コンポストとは、生ゴミ等の有機物を微生物や菌などの作用により発酵させ、植物の成長に利用できる形に変える循環の仕組みのこと、もしくは出来た堆肥やそれをつくる容器のこと)自宅の庭では、草ぬきをしたあとの草をゴミ袋にいれてゴミの日に出すのですが、いつももったいないなーと思っています。抜いた草をコンポストに入れておいて、いつか堆肥として利用出来たらいいですよね。masaさんのコンポストは野菜の皮、チキンや魚の骨などが入った、私から見れば上級者の憧れコンポストです!!

こちらは、ゴミからいつの間にか芽を出し、すくすく育ったパパイヤ。とても生き生きとしてました。

野草入りサーターアンダギー

さて、暑い暑い中での作業のあとは、お楽しみのおやつ作り。サーターアンダギーをプレーンと野草入り2種類作ります。

シロノセンダングサやフーチバー入りのサーターアンダギーなんて初めてです。どんな味になるのかな~

ロケットストーブで揚げてもらいました。ロケットストーブとは、廃材などを非常に効率よく燃やすことができ、煮炊きや暖をとるなど誰もが簡単に作れて、震災後注目された薪ストーブの一種のことで、原理を教えていただきましたが・・・私にはちょっと難しかったです。でも、ほんの数本の廃材だけで熱を発していて、効率がいいことはわかりました。サーターアンダギーはプレーンはもちろん、野草入りも身体にいい感じで美味しかったです。揚げたて最高~♪

ター滝へ行こう!

夕ご飯まで時間があるので、近くのター滝まで行くことにしました。車で5分くらいでター滝の駐車場に着きます。そこからアスファルトの道を結構歩くことに。この道であっているのか不安で、大勢歩いている外国人に道をききながらなんとか川に到着です。

深い緑の中、川をざぶざぶ歩くのはとても気持ちが良かったです。20分くらい歩いたでしょうか。

まだかなーと思い始めたころ、小さな滝が。まさかこれがター滝じゃないよね!?

ここで思わぬ難関が。本当のター滝に行くには、大岩を登らないといけません。外国人のみなさんは、補助ロープを使ってなんとか登っていきます。

私も途中まで登りましたが、次女が無理そうでUターン。カメラを長女に託して、小さな滝の前で帰りを待つことに。

長女はなかなか帰ってきません。一人で行かせて大丈夫だったかな・・・一抹の不安を感じてしまいます。次女はその間、クレヨン石(と呼んでいる)でお絵かき。いろんな色があるねぇ。

その頃長女は、こういう険しい道をずんずん歩いていたようです。まわりの人たちから、あの二人はどうしたの?と心配されたとか。

そして、ちゃんと撮ってきてくれました!これがター滝です!

のんびりしたり、ターザンごっこができたり、それぞれの過ごし方が出来そうな場所です。さて、いっぱい歩いたし、ぼちぼち帰りましょう~

沖縄の食材たっぷりの夕ごはん

おなかペコペコ。ゆっきーさんが作ってくれた夕ごはんをいただきます♪仕事の都合で別行動だったパパともここから合流です。
・紫いもとキュウリのピクルスをあわせたサラダ
・ゆし豆腐
・フーチャンプルー
・クーブと豚肉の炒め物
・もずくの天ぷら

紫いものサラダにはココナッツがふりかけてあります。フーチャンプルーはお麩のチャンプルーです。クーブとは昆布のことで、沖縄では細く切られた昆布が売られています。もずくの天ぷらはさくさくでとても美味しく、家族4人であっという間にからっぽに。

お料理やデザインのお仕事をされていたというユッキーさんのお料理は、どれもとても美味しかったです。

さて、多忙のパパとも無事合流したし、明日は4人でパーマカルチャーを学ぶとしましょう。
第3回目は、パーマカルチャーではおなじみ、スパイラルガーデンキーホールガーデンアースオーブンでのピザづくりなどをご紹介します。どうぞお楽しみに♪

この記事を書いた人

マヨ

Webページ担当。沖縄と海をこよなく愛する二児の母。海で風変りなモノを拾うのが好き。

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