パリパリふわっ 紅しょうが香…
クロレラレシピ集
冬が近くなってくると、スーパーや八百屋に並ぶ柚子。最近では、お料理はもちろんジュースやお菓子としても大活躍していますよね。その柚子ですが、女性には嬉しい色々なパワーを秘めているんです。
これから寒くなる時期を乗り切るために、今年はお家で柚子尽くしをしませんか?
柚子に含まれるこうした栄養素は、女性の強い味方。ビタミンCで言えば、果肉100gには40mgなのに対し、皮にはなんと150mg!ちなみに食物繊維は果肉が0.4gで皮が3.6g、ビタミンEは果肉0.2mgで皮が3.4mgと圧倒的です。
ビタミンCはお肌をいたわりシミやソバカスの予防に、食物繊維はお腹の調子を整えてくれるほか、ビタミンEには抗酸化作用があると言われています。
また柚子の魅力はその酸味と香り、日本料理で柚子の皮を細切りにして、お吸い物などに添えるのは、吸い口といって香りや味を引き立たせる伝統的な工夫。柚子の酸味は味の濃い料理や油の多いお料理との相性が抜群で、果汁をさっとかけたり、スープに溶かし込むと味わいがすっきりとして食べやすいものに。
もちろん、料理に直接使うのではなく、ソーダやアルコールと合わせたドリンクも、口当たりが良く食事にぴったり。乾燥させた柚子の皮や柚子果汁も販売されていることから、柚子好き女子の中には、“マイ柚子”を持ち歩く方もいるとか。
さらに近年では、柚子の香りによって、心を落ち着かせリフレッシュさせる、セラピー効果にも注目が集まっているそう。エッセンシャルオイルだけでなく、化粧品などにも使われることが多くなっています。
まさに女性にぴったりの食材。それが柚子なのです。柚子製品を選ぶ際は、ぜひ皮を使っているものを選んでみてください。
探してみると、柚子の皮を使った美味しい商品が各地にありました。昔から柚子に慣れ親しんできた人々は、経験的に皮の栄養価や美味しさを知っていたのかもしれません。
日本に料理のリサーチに訪れたことでも有名な、スペインのミシュラン3つ星レストラン「エル・ブジ」(現在は、エルブジ・ファウンデーションに組織改編)も柚子を使ったレシピに挑戦するなど、その魅力は日本を超え、世界へも広がっているのです。
・柚餅子[ゆべし:菓子](石川県輪島市)
柚子をくり抜き中にもち米や砂糖を混ぜて蒸したお菓子。ふんわりと香る柚子の香りとモッチモチの食感が楽しい逸品。
・ゆべし[珍味](和歌山・愛媛・長野・岐阜など各地)
くりぬいた柚子に、味噌や山椒などを加えて蓋をし、藁に巻いて数ヶ月乾燥させたもの。江戸時代から作られている伝統食材で、日本酒との相性は抜群!
・柚子胡椒(大分)とかんずり(新潟県)
柚子をすりおろし、唐辛子や塩と混ぜ合わせ熟成させた調味料。青い柚子と青唐辛子を使うと柚子胡椒。黄色い柚子にあく抜きをした唐辛子と米こうじ、塩を使い熟成させたものがかんずり。どちらもうどんやお鍋など、冬に美味しい食材を引き立てる名脇役。
柚子といえばもうひとつ、忘れてはいけないのが、柚子湯。冬至(2015年は12月22日)には柚子を入れたお風呂に入るのが古くからの習わしです。いかにも体に良さそうな風習ですが、実はこの柚子湯その始まりは「ダジャレ」だったって知ってました?
柚子は「融通(ゆうずう)」、冬至は「湯治(とうじ:お湯につかる療法のこと)」の言葉を掛け合わせて、「冬はお湯につかって、健康に融通よく過ごしましょう」という語呂合わせから生まれたのが柚子湯と言われています。
しかし、瓢箪から駒。その後の研究で、柚子湯には冬の寒さから健康を守るステキな効果があることがわかってきました。お肌を守るビタミンCはもちろん、疲労を和らげるクエン酸のほか、皮に含まれる精油成分は、血行促進にも役立つそう。
柚子湯を作る時は、柚子を輪切りにしたり皮に切れ目を入れると、皮の成分がお湯に溶け出しやすくなります。ただし、人によっては、お肌に刺激を感じることがあります。そんな時は柚子をストッキングやネットに入れてお湯に入れてあげると安心です。体の冷えに悩む女性は、冬至に限らず疲れた時には柚子のお風呂で元気を取り戻してみては?
柚子の皮を器としてそこに詰め物をする料理を「柚子釜」といいます。日本料理ではよく見られる手法ですが、ご家庭でつくってもとっても楽チン。柚子と同じく、今が旬のしめじと合わせて簡単、美味しい一品をつくってみませんか?
材料
作り方
オイシイ!ポイント
「香り松茸 味しめじ」といわれるのは、スーパーでよく見かけるぶなしめじではなく、この大黒しめじのことを指します。近年栽培技術が発達し、食卓に再登場するようになりました。その名の通り、帽子をかぶった大黒様のようにコロンとした可愛い形が特徴。傘が大きく、石づき周りがゆったりとしたふくよかなものが美味です。
文責:つむぐarticles 鷲巣謙介
編集:食品栄養科学博士 フジシマ