知ってた!? おせち料理の秘密

2015.12.2

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冷たい風が吹いて師走に入ると、そろそろ街中も年末の気配。気の早い方はもう、来年の準備を始めているかも?クロレラくらぶでも、一足早く来年のお正月の話題をお届け。今回は、おせち料理の秘密と健康効果を探っていきますよ。

おせち料理は、本来年5回食べるもの!?

おせち料理は「御節料理」と書き、もともとは5つある節句(1月7日、3月3日、5月5日、7月7日、9月9日)を祝うためのご馳走のこと。平安時代ごろに、朝廷で行われていたこの祝いの儀式「節会」にならって、庶民も節句にご馳走を食べるようになり、やがて一年で最も重要な節目であるお正月のお料理を指すようになったと言われています。

お正月はかみさまも、おかみさんもお休み

おせち料理は重箱に入っていて、日持ちするものが多いのが特徴。三箇日は続けて食べるというご家庭も多いですよね。これは、年神様を家の中に迎え入れて一年の幸せを願う大切なお正月に、台所を騒がせて火の神様である「荒神様」にご迷惑をかけてはいけないという配慮から。

もう一つは、日々忙しく働く女性にも、「せめてお正月くらいは台所仕事をせずゆっくりしてもらいたい」という思いが込められているからなんだそうですよ。

おせち料理に込められた願い

おせち料理が今のような豪華なものとなったのは江戸時代くらいから。庶民の暮らしが豊かになり「正月ぐらいは贅沢をしよう!」ということで、一年の健康と家族の幸せを願う縁起を担いだ料理が次々と生まれました。

皆さんはおせち料理のもつ由来、いくつ知っていますか?

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  • 黒豆:一年を「マメ」に暮らせますように。
  • ちょろぎ:長老喜(ちょろぎ)と書くように、幸せで長生きできますように。
  • 栗きんとん:金色の栗とあんを黄金に見立て、金運が舞い込みますように。
  • ごまめの田作り:五万米(ごまめ)に習って「田」畑が豊かに実りますように。
  • 錦卵:卵の白身と黄身を金糸・銀糸に見立てて、金運が舞い込みますように。
  • 昆布:喜「こぶ」一年になりますように。またヒロメとも呼ぶことから一年の運が開けますように。
  • れんこん:れんこんの穴を覗いて見るように、一年の「見通し」が立ちますように。
  • ごぼう:根を張ってますます家が栄えますように。
  • 海老:腰が曲がるまで長生きできますように。
  • 鯛:めで「たい」一年となりますように。
  • 数の子:「数」多くの「子」どもに恵まれて、家が栄えますように。
  • くわい:「芽」が出る一年になりますように。

 

意外と、というかどれもダジャレと語呂合わせばかり。皆さんも、おせち料理を食べるときはひとつひとつ、お料理の意味や縁起とともに江戸時代の人々の洒落っ気も感じてみてくださいね。

ちなみに関西と関東で、「おせち料理の定番が違う」というのをご存知でしたか?関東では「黒豆・ごまめの田作り・数の子」、関西では「たたきごぼう・ごまめの田作り・数の子」を、「祝い三肴」といって、おせち料理の主役に据えます。

また、関西ではふっくらと煮る黒豆は、関東ではわざとシワを寄せ(シワが寄るまで長生きの意味)て煮ます。

地域によって違うおせち料理の流儀。皆さんのご家庭ではどんなおせち料理が主役となっていますか?

寝正月でも健康に!? おせち料理の健康効果

縁起担ぎのお料理が多いおせち料理ですが、女性に嬉しい健康効果のある食材も多いんです。

例えば。黒豆には良質なタンパク質・アミノ酸、ポリフェノールの一種であるアントシアニンや、女性ホルモンに似た働きをする大豆由来のイソフラボンが含まれています。栗きんとんには食物繊維のほか、着色料のクチナシの「クロセチン」には紫外線からお肌を守る効果も。こんにゃくやごぼう、れんこんにもお腹に優しい食物繊維がたっぷり。ごまめには豊富なカルシウムが含まれています。

三箇日はゆっくりお休みしながら、おせち料理で健康&美人の願いをかけるのも良いかもしれませんね。ただし、黒豆や栗きんとんは糖分も多いのでほどほどに。


ギュウっと実のある一年に!おせちもいいけどローストビーフもね!

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健康効果の高いおせち料理ですが、実は足りない栄養素もあるんです。それがビタミン類。おせち料理は根菜類やタンパク質を含む食材が多く、日持ちをさせるために塩分が高めなので、できればビタミンやカリウムを含む食材を合わせてとっておきたいもの。そこでオススメしたいのが、冬が旬のキウイフルーツ。

さらに紅白なますに見立てたフレンチのサラダ「ラペ」も追加して華やかに。炊飯器で簡単に作れるローストビーフと合わせて、「牛 (ギュウ) っと実のある一年」の願いを込めていただいてみては?


ローストビーフ(4人前)

材料

  • 牛肉(モモ・ロースなど) ・・・ 500g
  • 塩 ・・・ 小さじ1
  • 胡椒 ・・・ 少々
  • 牛脂 ・・・ 少々
  • ローリエ ・・・ 1枚
  • ローズマリー ・・・ 1枝

 
作り方

  1. 室温に戻した牛肉に塩、胡椒をすりこむ。
  2. フライパンに牛脂を入れ軽く煙が上がるまで熱したら、牛肉の表面を焼く。(まず一番広い面を1分、その後面を変えて30~40秒ずつ)
  3. 焼き目がついたら、牛肉をジップロック(冷凍用)にローリエ、ローズマリーとともに入れ、ストローでしっかりと空気を吸いだし抜く。
  4. 炊飯器に75度のお湯を入れ、肉をジップロックごと沈める。
  5. 保温に設定して、50分ほど置く。
  6. さらに、炊飯器から出して室温に戻るまで肉を寝かす。

キウイソース(4人前)

材料

  • キウイ ・・・ 2個

 

合わせ調味料(4人前)

材料

  • 塩 ・・・ 少々
  • はちみつ ・・・ 小さじ1
  • 白ワインビネガー ・・・ 大さじ2
  • サラダオイル ・・・ 大さじ1
  • おろしにんにく ・・・ 小さじ半分

 
作り方

  1. キウイをみじん切りにして、半量をフォークなどで軽くつぶしておく。
  2. 合わせ調味料を加えよく混ぜる。

紅白ラペ(4人前)

材料

  • 人参 ・・・ 1本
  • かぶ ・・・ 1個
  • レーズン ・・・ 約2g
  • パセリ ・・・ 少々

 

合わせ調味料(4人前)

材料

  • 白ワインビネガー ・・・ 大さじ4
  • サラダ油 ・・・ 大さじ2
  • 粒マスタード ・・・ 小さじ2
  • 塩 ・・・ 小さじ半分
  • 胡椒 ・・・ 少々

 
作り方

  1. 人参・かぶは千切りにする。(形にばらつきがあったほうが、食感が楽しめる)
  2. あらかじめ泡立て器で混ぜておいた合わせ調味料を野菜とレーズンにかけ、ボウルでよく混ぜる。
  3. 3時間ほど味をなじませたらパセリを乗せて出来上がり。

オイシイ!ポイント

炊飯器はかならず保温設定のできるものを。保温の温度を確かめ、75~80度に設定できるものを選んでください。炊飯器がない場合は、弱火で75度に温度調整したお鍋に入れても同じ調理効果が得られます。また、ジップロックは必ず耐久性の高い冷凍用をお使いください。

文責:つむぐarticles 鷲巣謙介
編集:食品栄養科学博士 フジシマ

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