パリパリふわっ 紅しょうが香…
クロレラレシピ集
年が明け門松も取れたと思ったら、あっという間に節分の頃。節分といえば、やっぱり「鬼は外、福は内!」の声が響く豆まき。
今回の健康ブログは、近年では海外でも、健康的な食品として人気が高まる大豆の持てる力とともに、豆まきの歴史について迫ってみます。
節分がどういう行事で、なぜ豆をまくのか答えられますか?
漠然と「豆をまく行事」と思っている方も多い節分ですが、本来はその名の通り、「季節を分ける日」のことを指します。古くから季節の変わり目には、「鬼が出る」と信じられていて、この鬼を追い払うため、宮中でおこなわれた行事「追儺(ついな)」が節分会(せつぶんえ)の始まりといわれています。追儺は、方相氏(ほうそうし)と呼ばれる鬼を追い払うための役人が、お供を連れて、宮中に掛け声をかけ、弓を鳴らしながら回るというもの。
この方相氏は、4つの目を持つお面を顔につけ、矛を掲げた鬼そのものの姿をしています。後年、この方相氏が逆に鬼の代わりとなって、追われる役となるのです。こうした追儺の行事は現在でも京都の吉田神社や壬生寺などで見ることができますよ。
節分で豆まきが行われるようになったのは、9世紀以降。宇多天皇の時代、鞍馬山に出没した鬼に、祈祷師が炒り豆を投げつけその目を潰して退治したという伝説に因んでいます(中国から伝来したものなど、諸説あり)。豆には古来「生命力と魔除けの力が宿る」と言われ、また「魔の目」に「魔を滅す」、「豆」をぶつけるという、語呂合わせからも縁起がいいとされています。こうした縁起から豆の力を体に取り込み、一年を健康に過ごすという風習が生まれたのですね。
節分に歳の数だけ食べると、一年を健康に過ごせるという大豆。その言い伝え、あながち迷信ではないようです。
大豆は、私たちが体内で作り出すことのできない「必須アミノ酸」を豊富に含む、アミノ酸スコア100の優れた食品。筋肉や血液の代謝はもちろん、皮膚組織やコラーゲンの生成をサポートします。
大豆に含まれるイソフラボンは、女性ホルモンの代わりに働きホルモンバランスを助けてくれる成分。最近では豆乳を使ったヘアトリートメントや化粧品なども多く、髪やお肌を艶やかに保つといわれています。さらに、骨粗しょう症予防や更年期障害の緩和などが期待されています。
大豆には食物繊維やオリゴ糖も豊富。特に不溶性食物繊維が多く、お通じをサポートしてくれます。また、オリゴ糖は腸内の善玉菌の栄養になりますよ。
アミノ酸や各種ビタミンや葉酸、カリウム・亜鉛、そしてイソフラボンなど健康に良い栄養素を含む大豆ですが、発酵させることでその効果は一層アップ!現在も、大豆の発酵食品は、納豆・味噌・醤油、中国の豆豉・腐乳やインドネシアのテンペなど、日本やアジア各国で広く食べられています。菌の力によって栄養素の吸収がより高まるだけでなく、乳酸菌や納豆菌と一緒に体内に取り込めることで体調を整える効果も一層期待できますよ。
日本や中国などアジアで消費されるイメージの強い大豆ですが、健康志向の高まりからか欧米などでも、豆乳や味噌などの消費が高まっています。
寒さが続く2月。春に向けて体調を整えていくため、そして一年を健康に美しく過ごしていくためにも、皆さん大豆の力を取り入れてみませんか?
節分には歳の数だけ食べる大豆ですが、さすがに20代を過ぎるとボリボリ炒り大豆ばかりかじるのはしんどくなってきます。何より歳を数えながら食べるのも、なんだか…さみしいような。
そんな時は、ちょっと甘く香ばしいお菓子にして、おいしく大豆を楽しんじゃいましょう。節分で残った豆の再活用にもぴったりですよ。
材料
作り方
文責:つむぐarticles 鷲巣謙介
編集:食品栄養科学博士 フジシマ