まずは近場の低い山!お気軽&健康登山のすすめ

2016.9.5

夏の暑さも和らいで、ほっと一息つく季節。涼やかな風を感じるといよいよ行楽シーズンの到来!観光地もいいですが、今年はちょっと健康的に、登山に挑戦してみませんか?
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登山はとっても健康的なエクササイズ!

登山というと、ゆっくり山を登る「観光」と捉えていませんか?
それは大きな間違い、実際のところハイキングや登山は大きな効果が出せる健康的なエクササイズなんです!

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登山の健康ポイント1 ゆっくり有酸素運動ができる。

山を歩くときは街中の散歩よりも遅いスピードで、時間をかけて斜面を登っていきます。一定時間緩やかな負荷をかけて登るこの行為、実はとっても効率のいい有酸素運動。それもそのハズ、坂道を登るときの体への負荷は街中を走るときの約2倍。それを自分のペースでできるのですからとってもお手軽!ダイエット中の方にはありがたい、脂肪燃焼効果はもちろん、心肺機能の向上にもつながるんですよ。

登山の健康ポイント 自重を利用した筋トレ効果

山あれば谷あり、登ったら後に待ち構えるのはそう、下り坂。「下り坂を降りるのは楽チンなのでは?」と思ったあなた、それも大きな誤算です。確かに消費カロリーは小さいのですが、降りるとき、私たちの膝や筋肉には上りの数倍もの衝撃がかかっています。それによって筋肉は傷つき、新しく生まれ変わろうとします。そう、これは自分の体重を使った筋トレです。器具もいらず知らず知らずのうちにできるなんて、とってもお得。

登山の健康ポイント 体幹バランスの向上

山の中に舗装された道はほとんどありません。ときには枯れた沢や獣道、岩場を進むなんてことも。足場の悪い場所を歩いていくことで、自然と体はバランスを取ろうとします。これによってインナーマッスルが鍛えられ、体幹のバランス力もUPするんです。

登山の健康ポイント 何より楽しい!

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健康のため街中を延々歩いたり、自転車をこぐというのはなかなかモチベーションが上がらないもの。でも山の中では季節の移ろいや、吹き抜ける風、山頂からの眺望、ときには鳥や小動物との出会いなども待っています。しかも同じ場所を歩くのでも、季節を変えれば全く違う景色が現れるから素敵。目標や楽しみを持って続けられる点も、登山の魅力。もちろん非日常を体験することによるリラックス効果や、楽しく運動することによるストレス軽減効果もあるんですよ。

登山を続けるコツは、自分へのご褒美!

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でもやっぱり登山やハイキングはしんどいもの。特に初めてのときは楽しさよりも疲労感が勝ってしまうかもしれません。そんなあなたに、一つだけ次の山へのお出かけが楽しくなる秘訣を伝授。それは、「下山地点の街をしっかり下調べしておくこと!」何時間にもわたる登山でヘトヘト、ヘロヘロになってたどり着いた街。でもその街に、とっておきの美味しいお菓子屋さん、よく冷えたビールのある立ち飲み屋さん、疲れを癒す銭湯があったとしたら??

そう、登山の疲れは一気に吹き飛んで、至福のひと時に変わってしまうんです!もちろん、帰りの交通機関の調べもすませておけばさらによし。山歩きはルート選びが重要ですが、下山後の「自分へのご褒美」となる最終ルートも忘れずに。

初めてさんのための登山の手引き

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それでもこれまでハイキングや登山に行ったことがないという人の中には、どうやって出かければいいか、何を準備すればいいかわからないという人もいるはず。山歩きは楽しいものですが、自然の中を歩くため危険と隣り合わせでもあります。

初心者さんはまず

■ 自分の近所の山や森など慣れ親しんだ場所から始めること
■ 登山前にルート計画を立てること
■ 日帰り登山から始めること
■ 初めての登山は必ず友人、知人と出掛けること
■ 真夏や真冬は避けること
■ 地図、コンパス、ザック(リュック)、携帯電話、行動食(チョコなど)、1時間当たり300mlの水を携行すること
■ 温暖な季節でも、帽子と雨具、着替え、長袖の羽織える衣服を用意すること

から始めてください。

近くの低山であれば、服装は基本的に動きやすいものと履きなれたスニーカーなどでOK。近年は、地域ごとに魅力的な初心者向けの山を紹介したガイドブックが出ているので、事前に読み込んでおくのもオススメです。

それではみなさん、楽しく登ってダイエットもプラス、そして心身ともにリラックス出来る健康的な登山ライフを!

文責:つむぐarticles 鷲巣謙介
編集:食品栄養科学博士 フジシマ

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