旨味たっぷり!クロレラきのこ…
クロレラレシピ集
夏バテ対策といえばうなぎ。みなさん、今年の夏はうなぎを食べましたか?でも、「うなぎは食べたいけれど、高くて手が出ない…」という人も多かったのでは?うなぎは近年、漁獲量が減っていてその値段も高騰。将来的には超高級食材になってしまうかも。そんな心配を払拭してくれるかもしれない食材に、今注目が集まっています。それが「なまず」。
でも…なまずって、本当に美味しいの?
2015年に近畿大学が開発してニュースになった「うなぎ味のなまず」。土用の丑の日には東京、大阪にある近大の養殖魚専門料理店「近畿大学水産研究所」で、なまずの蒲焼が販売され長蛇の列ができました。このなまずは、養殖する水と餌に工夫を加え、泥臭さをなくしてうなぎの味に近づけたもの。しかも、値段はうなぎの約半額!
これから先、うなぎに代わる夏の定番食材になるかもしれません。
うなぎとなまず、「両方とも川に住んでいてなんだかヌルヌルしている魚」という認識の方が多いかと思いますが、よく似たこの2つの魚は実は全く違う種類で、うなぎは海で産卵し川に帰ってきます。一方でなまずは一生を淡水で暮らします。またうなぎの種類は、世界に15-18種類なのに比べ、なまずは約2000種類!圧倒的になまずの方がメジャーなんです。なまずのいる地域では、料理されて食べられることが多く、タイ料理などでは非常に人気のある食材。またニューヨークのマンハッタンでもなまずを使ったハンバーガーが食べられているほどなんですよ!
うなぎ味のなまずは、うなぎに味が似ていますが、本来「なまずはうなぎと比べて淡白なのが特徴。肉も締まっていて、ふわりとした肉質のうなぎとは、少し味わいが異なります。また、うなぎと比べて厚い皮はプリプリとして絶品。蒲焼にした場合、ウナギ以上に弾力のある皮の美味しさを楽しめます。
栄養素としては以下の通り。
さすがに夏バテ予防の代表選手であるウナギの栄養価にはかないませんが、なまずもなかなか優れた食品。何よりも、ウナギより100kcal近く少ないカロリーと低脂質が魅力。ビタミンAやB群も含まれているので、お肌の状態を気にする方にもオススメです。近大の研究がさらに進み、なまずの食用化が進めば、もしかしたらスーパーや魚屋さんの店先に低カロリーで栄養満点,しかも安くて美味しいなまずが並ぶようになるかも…しれません。
秋篠宮佳子様のお父上である、秋篠宮文仁親王は学生時代になまずの研究を行い「なまず殿下」と呼ばれたほどの人物。婚約指輪もなまずをかたどっており、学生時代に親王妃 紀子様とデートで通ったのも、新大久保のなまず料理店「魚福」(残念ながら2008年に閉店)というほどのなまずファンです。現在はあまり目にする機会はありませんが、それでも日本全国でなまずは食べられています。岐阜県や千葉県の印旛沼では薄造りに、滋賀県の琵琶湖博物館では天丼に、鳥取県吉岡温泉では名物料理になっているほど。サン・クロレラの本社がある京都の錦小路でも、なまずの蒲焼が売られています。お出かけの際には、なまず料理を探してみるのも面白いかもしれませんね。
残暑の厳しい季節、スタミナをつけるだけでなく、ひと夏頑張った体をいたわるレシピはいかがでしょうか。八月の後半からは、秋茄子の時期がやってきます。「秋茄子は嫁に食わすな」という言葉は、実際は「秋茄子は体を冷やす」とされていたためなんだとか。残暑の続くこの季節、夏バテならぬ秋バテとならないよう、ちょっと濃いめに作った旬のナスを蒲焼にして、しっかり美味しくご飯を食べてみては?
ポイント
ナスの皮にはポリフェノールが含まれるので、剥かずにそのまま召し上がってください。焼き目のついた皮が、うなぎを連想させて見た目にも◯。
文責:つむぐarticles 鷲巣謙介
編集:食品栄養科学博士 フジシマ