ハラハラ!ドキドキ!発表会

2016.3.25

学年最後の恒例行事、発表会!

早いものでもうすぐ新学年。たいちゃん&みっちゃんの通う保育園では学年末に『生活発表会』が開催されます。いわゆる学芸会のことで、年齢に合わせた歌やダンスなどの発表を学年ごとに行います。一年間で学んだことや成長したことを発表する晴れの舞台、0歳児クラスのみっちゃんは保育士さんと一緒に手遊びを披露する程度なので、ほほえましい気持ちで見ることができそうですが・・・。4歳児クラス(年中クラス)のたいちゃんは上級生らしく、台詞がある劇に挑戦するのです!
1月半ばに台詞を割り当てられたたいちゃん。幼児でも覚えられる短い台詞ですが、2回あります。お家で練習できるようにと、担任の先生からいただいた台本(というか1枚の紙切れですが)をそのへんにポイッと放ったらかして見向きもしません。大丈夫なのっ?!1人やきもきする母なっちです。

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熱血!母の演技指導

年中さんの一年間は、園児を忍者に見立てて集団行動を学びました。お友達の大切さ、一人で好き勝手にせず、お友達と一緒に協力して何かをやりとげる、ケンカも多くなる学年ですが徐々に周りを思いやる気持ちを覚えた一年でした。発表会の劇は、忍者の国に迷い込んだ子ども達が男の子チームと女の子チームに分かれ、技の見せ合いをして競い合っていたのが、最後は皆で心を一つにする、というストーリーらしく、たいちゃんの台詞は次の二つ(ピンクの部分)。

「ここはどこだ?」
「僕たち、忍者の国にきちゃった」
「おぬし達は何者だ?」
「せっしゃたちの仲間か?」
「はい!新しく入りました!」
「それはいい!」
「仲間が増えたぞ!」
「これで、くのいちに勝てるでござる。」
親バカなっちとしては、たいちゃんには一際目立ってほしい。自宅で演技指導が始まりました。「ここはどこだ?」ではなく、「こっっ・・・、ここはどこだっっ!!」、と、両手を広げ周りをキョロキョロ。ところが母の熱い実演も虚しく、しらけムードのたいちゃん。「そんなん、しいひんし・・・。」と不満顔。それどころか、いつまでたってもちっとも台詞を覚えないではないか!!

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やっぱり今でも、お迎え時間は忍耐の時・・・

私は最近フルタイム勤務から短時間勤務になり、今までより少し早い時間に保育園のお迎えに行けるようになりました。ところが、早い時間に迎えに行くと、まだたくさんの園児が残っていて、たいちゃんはお友達とキャッキャと追いかけっこに夢中。やっぱりすんなり帰ろうとしません。仕方なくみっちゃんの帰り支度を先に済まし、たいちゃんが遊び疲れて戻ってくるのを待ちます。
ある日、いつものパターンで待ちぼうけ。ところが待てど暮らせど、たいちゃんはやってきません。ちょうど一緒に遊んでいた男の子が階段から降りてきたので、「たいちゃん知らない?」と聞いたら「2階にいるよー。」との返答。もう・・・仕方ないなぁ、とみっちゃんを抱っこしたまま階段をヨイコラショっと登り、真っ暗になった2階の部屋へ行ったのですが、たいちゃんの姿が見当たりません。

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形から入る人、なんですね・・・。

ふと見るとユラユラと揺れるカーテンが。案の定そこにたいちゃんが隠れていたのですが、静か~にじーーっと息をこらして「ドロンのポーズ」で私が探しに来るのを待っていたのでした。

どうやらたいちゃん、じーーっとカーテンに隠れて、『隠れ身の術』を修行していたらしく。「なにしてるの?帰るよっ!」と私が言うと「もうっっ!!見つけたらアカンやんか!!(怒)」とプンプン!いや、もう、帰りましょうよ・・・。何のために時短勤務にしたんだか・・・。
私の演技指導、こんなところで生かされているのでしょうか。たいちゃんは、どうやら本気で忍者になるつもりでいるようです。

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いよいよ発表会!のはずが・・・。

当日は2月中旬、保育園ではインフルエンザが流行り出し、たいちゃんのクラスでも発症しだした、という情報が入り、もう私は気が気でありません。なんとか、発表会まで持ちこたえてほしい!!神頼みもし、一緒に寝ている子どもたちが布団をはいでいないか、夜な夜な2時間おきにチェックをしました。
と・こ・ろ・が!!
なんと発表会の前日に保育園からたいちゃんお熱、の呼び出しが・・・。ガーーーーン!!!あんなに身を削って対策をしたのに・・・。がっくり肩を落とし、会社を早退しお迎えに行くと、同じクラスのお母さんとバッタリ遭遇。「あらぁ、たいちゃんも?うちも呼び出されて・・・。」なんと、その日たいちゃんのクラスは一気に7人の園児が発熱、発表会当日もクラスの半分が欠席、劇が成り立たないので結局年中さんだけ発表会は延期になったのでした。

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いよいよ発表会!!!

待ちに待った延期発表会当日、無事にみんな揃って忍者の劇をすることができました。一学年だけ延期になったおかげで、観覧席も顔見知りの保護者だけ、子ども達も緊張しすぎず伸び伸びと演技ができたようです。
一つだけ思い違いだったのは、たいちゃんの台詞。一人で言うのではなく、同じ台詞を常に複数で言うのでした。他の子の声にかき消されて、たいちゃんの声は聞こえなかったけど(意外と照れ屋)、無事に出れたことだけで母はウルウル(涙)でした。ダンスもばっちり披露してくれたたいちゃん。照れながらもニコニコの笑顔で踊っていました。

4月からはついに年長さん。これからの子ども達の成長が楽しみです。
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イラストレーター: ツバキノ ユキ
編集: なっち

この記事を書いた人

うぃこ&なっち

2015年春に復職したワーキングマザーズ。エネルギッシュな子ども達との、おもしろおかしい(時々涙の)日々をご紹介します。

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