パリパリふわっ 紅しょうが香…
クロレラレシピ集
我が家の長男“たいちゃん”は現在5歳の年長さん。ついこの間オンギャー!と生まれたような気がするのに、もう来年4月から小学校に通うのです。たいちゃんは3月生まれ。同じ学年でも4月、5月生まれのお友達と比べるとやっぱり幼さが目立ちます。母としては、あと1年くらいは保育園児でいてほしい、なんて気分にもなります。なぜなら、保育園は夜まで預かってくれるし、子どもの様子を毎日口頭で伝えてくれるし、おトイレを失敗しても拭いてくれるし、他のママさん達とお迎えの時に立ち話がてら情報交換もできるし・・・。でも、小学校はそうはいきません。
ワーキングママを取り巻く社会問題とも言える、いわゆる“小1の壁”が私たち親子にも目前まで迫ってきているのです!!!
小学校は午後3時頃には一日の授業が終わり、学童保育に預けることになりますが、保育園のように遅い時間まで預かってくれません。しかも職場の多くが時短勤務のできる年齢を「子供が就学前まで」に設定しているので、保育園の頃よりもママは遅い時間に帰宅することになります。学童保育から帰った後、宿題や明日の準備は家で見てあげる必要があるのですが、遅くに帰宅するママにそんな時間は捻出できるのでしょうか?
それ以外にも、学校行事や地域活動でちょくちょくと平日に時間を作らなければならないらしく、仕事との両立が増々難しくなり、多くのワーキングママが仕事を辞めてしまうのだそうです。
とりわけたいちゃんは未だにおトイレの失敗が多く、衝動的に道へ飛び出すこともあり、まだまだ目が離せません。それに今でも「今日保育園で何したの?」と聞いても「別に何も。」と答えるたいちゃん、小学生になればますます報告なんてしてくれなくなるでしょうし、授業で急に必要なものがあっても間際になるまで気づけない、そもそも、一人でまっすぐ小学校から家に帰ってこれるのか?一人できちんと留守番ができるのか?じつは私、すごく不安なんです。
そんなたいちゃんの通う保育園では年長さんの夏にお泊り保育があります。日中はバスに乗って大きなプール施設に行き、食事は自分たちで作り、キャンプファイヤーをして、たった1泊ですが、親から離れて寝泊まりをするのです。
正直、お泊り保育は単なる子どものお楽しみイベントだと思っていたのですが、(←おいおい!)このお泊り保育こそ、子どもたちが小学生になるために必要な自立心や協調性を養うためにあるのだなぁ、と後になって気づきました。
お泊りの前日、子ども達はみんなでスーパーマーケットに行き、食材を買いました。まさに“はじめてのおつかい”大人数バージョン?!、食材選びから買い出しまで子供たちだけで役割分担を考えたそうです。「たいちゃんは何の役?」と聞いたところ、「全員の飲み物を持つ係りやねん。24人分のペットボトルを持つねん!!ミサちゃんは、買い物リストを持つ係りで、カナちゃんはお財布を持つ係りやねん!」と堂々と回答。ミサちゃんとカナちゃんには是非ともたいちゃんの荷物を持つのを手伝ってもらいたいなぁ、と願いつつ、ヒヤヒヤながらも「頑張ってね・・・。」と見守る母なっちでした。
ハプニング続きな予感とはうらはらに、無事にお泊り保育を終えたたいちゃん。泣いてないかな?プールで溺れてない?お漏らししてない?お着替え足りてる?とドギマギしていた私でしたが、案外あっさり、おねしょも、寂しくて泣くこともなく、お迎えの朝プールでちょっと日焼けしたたいちゃんが少しお兄ちゃんになったような気がしました。
お泊り保育の日は心配でしょうがなかった私、と言いながら、実はこの日保育園のママ達と近所の居酒屋さんで飲み会が開催されたのでした。
日頃は早朝から夜中まで働きづめなワーキングママにとって、お泊り保育は待ち焦がれた“自由な時間”でもあるのです!!!
私も下の子“みっちゃん”をいつもより早めに帰ってきてくれたダンナにバトンタッチで、いそいそとママ飲み会に向かいました。
飲み会では、小学生のお子さんをお持ちのママもいたので、アドバイスもいただきました。皆さんとっても明るくてパワフルで、小1の壁もなんとかなるかなー、なんとかならなくても、ぶちあたっても別にいいんじゃないかなー、と楽天的に思えた私でした。
この夏、子どもも母も少し進化を遂げたなっち家。小学校入学まであと半年ちょっと、今から少しずつ、たいちゃんが一人でできることを増やして少しでも不安要素を減らしたいところです。
まだまだ前途多難なことに変わりはないけれど、もがきながらも前向きに、これからのワーママライフを楽しみたいと思います。
イラストレーター: ツバキノ ユキ
編集: なっち