パリパリふわっ 紅しょうが香…
クロレラレシピ集
我が家の長男たいちゃんは春から水泳教室に通いはじめました。以前から周りのお友達が習い事をしていることを羨ましがっていたので、水泳教室には毎週喜んで通ってくれてひと安心!でしたが・・・。
2か月経ち3か月経ち、同じ級だった子がどんどん進級していくのに、たいちゃんは進級できません。こちらの心配をよそに、たいちゃんはプールサイドで歌ったり踊ったり。そのうち他の子ども達も真似してふざけるようになり、これはいかんな、と・・・。
どうしたものかなぁ・・・。楽しそうなのは良いことだけど、他の子ども達にも迷惑がかかるし、見ているこっちが恥ずかしい・・・。ダンナに相談したところ、大激怒!「ふざけてるなら習いに行っても仕方ない、次のテストで進級しなかったら辞めさせる!」となったのです。
「まあまあ、もう少し様子を見て・・・。」と言いつつ、私も水泳教室に連れて行くたび「なんで真面目にやらないの?」とキツく叱るようになってしまいました。
するとたいちゃんがこう言うのです。「僕だって、早く10級になりたいって思ってる!」と。心では他の子が進級するのに、自分はいつまでも一番下の11級なことを悔しいという気持ちがあるのです。
私もハッと気づいたのですが、「真面目にやれ!」と叱られるたいちゃんですが、本人としてはいつだって本気。真面目に、全身全霊で水泳教室を楽しんでいるのです。どこをどう直せば10級になれるのかが分からないままでは、何度やっても同じこと。私も先生が何をさせようとしているのか、何を見て進級を決めているのかに着目して観察しました。
そこで分かったのは、どうやらたいちゃんは頭のテッペンまで潜ることがうまくできていないのです。プールサイドから喜んでジャンプして飛び込んだり、滑り台も怖がらず頭から滑ってプールに入るくせに、立ち止まって膝を曲げて潜る、ということができないたいちゃん。
それがポイントなんだ、と水泳教室の帰りの自転車でたいちゃんに言うこと数週間、それでもぜんぜん言われたことを覚えません。こうなったら、大事なことをノートに書こう。書いて、忘れないように時々ノートを見よう、水泳のことも、それ以外の日々の生活習慣も、毎日毎日同じことばかり私は言っているのに、一向にやろうとしないたいちゃんには、書いて覚えさせるんだ!
水泳から話は離れますが、前回の記事で、小学生になるために一人でできることを増やしたい、と書きましたが、なかなかうまく行かず「早くしなさい!」「何回同じこと言わせるの?!」ばかり言う毎日だった私。
言われなくても自分で行動してほしい、といろいろ考え、子どもでも分かりやすい、簡単な「やることノート」みたいなものを作ろうとインターネットで調べてみたところ、すでにそういう考えのママがいらっしゃいました。
私も試しに作ってみました。作り方は簡単。「やるべきこと」を書いた付箋を手帳の左側のページに貼り、できたら右側のページに貼りかえる、というものです。付箋はイラストを入れてかわいくします。なかなか反応が良く、さっそく手帳を見ながら自分でおトイレにも行ってくれましたよ。付箋に書く「やるべきこと」は少なめ、かつ簡単なことにしたのが良かったのかも。それにしても、トイレの絵ばっかりだな・・・。
人から「やれ!」と命令されてはやる気が無くなるもの。「うるさいなぁ!」「今やろうと思ってたとこ!」と、皆さんも子どもの頃お母さんにそんな言い方をしていませんでしたか?
手帳を使うことによって、人から命令されて渋々とりかかるのではなく、次に何をすればいいのかを自分で考えて行動する練習にもなるのだそう。
ついつい「やるべきこと」をあれこれ書きたくなりますが、そこはグッと我慢。あくまでその手帳の主役は子ども自身。好きなキャラクターのシールを貼ったり、塗り絵や落書きを綴じたりして、見て楽しくなるようなものを作るのが手帳を長く活用する秘訣なのだそうです。
たいちゃんは沢山シールを貼ったり日記を書いて、手帳に挟むようになりました。私も毎回、たいちゃんの日記に返事を書いてみました。
手帳を使いつつ、水泳の課題についても家でシミュレーションをした甲斐あって、たいちゃんはようやく10級に進級できました。苦節6か月、まだまだ初級の初級レベルですけどね、一つでも級が上がったことは大いに褒めてあげて、たいちゃんも満足げでした。
なにがいけなかったのかを分析し、解決しようとする、これからの生活にも役立つ自己管理術を学べたかな?ちょっと大げさか?
小学生になると時間割ができて、宿題、持ち物も複雑化するので、こども手帳が活躍してくれることを期待しています。
10級になって初めての水泳教室にて。レッスンが終わったときの先生の言葉、
「たいちゃんは潜ることがまだ怖いのかな?もっと頭までしっかり入ってね。それから、潜るときはお口を閉じようねー。閉じないとお水いっぱい飲んじゃうからねー。」
たいちゃん。プールの水は飲んじゃダメだよ。
しっかり手帳に書きとめる母なっちなのでした。
イラストレーター: ツバキノ ユキ
編集: なっち