できる?できない? いろいろ惜しい2歳児!

2016.11.25

暗い夜道も、お月さまが照らしてくれる

日に日に寒くなってきましたね。冬場のお迎え時間は、夕方といえどもあたりはすっかり日が暮れてもう夜景色。保育園のお庭を歩くと、木々の合間からお月さまが見えます。帰り道はお月さま探しをすることがお馴染みとなり、まりもは「おつきさま、こんばんは!」と月を見上げてあいさつをするようになりました。

「おつきさまこんばんは」という表現は、まりもが好きな絵本の一文です。使うことばに絵本からの引用が増えてきました。ことばは必要なものの順番で覚えるのかなと思っていましたが、好きな興味のあるものを吸収していくのですね。

平日保育園のお迎えの後は、一緒にお買いものに行き、夕ご飯を食べて、お風呂に入って、歯みがきや明日の準備などをしていると、瞬く間におやすみの時間がやってきます。そして眠る前にはお決まりでまりもが「今日の一冊」を選んできます。
一日の終わりに親子でひといき。眠い目を擦ってでも本が開くのを心待ちにしています。1冊読んでは「もっかい」と必ずアンコール。同じ文をくり返しているとこちらが先に意識を失ってお話の続きを催促されることもありますが、2回読んだら、電気を消して眠ります。

絵本が持っている不思議な魅力

絵本は長く読み継がれているものが数多くあり、幼いころに見た絵に再会し懐かしむことがあります。不思議なことに、子育て前まで思い出すことすらなかったのに、表紙を手にしたとたんに、お気に入りのページがあったこと、読み聞かせてくれた母の声、部屋にあった本棚の様子など、すっかり忘れていた風景を鮮明に思い出しました。それは幼心で見たものが無意識的にずっと心に在ることを知るよい機会でした。今日読む絵本が親から子へ、そして孫へと読み継がれている本になってくれるといいなと思っています。

読み聞かせ方には個性があって、その違いを観察するのは私の秘かな楽しみです。
ととちゃんは正確には読まず要旨を流れるように読んでいきます。ママは全文を役になりきって、じいじは声に迫力があるので怖い話が上手、小学生の甥っ子は当時好きだったうんちの絵本を可笑しそうに読んでくれます。様々なテイストの読み聞かせを楽しみます。先日、まりもがぬいぐるみ相手に本を広げて、自分が覚えたお話を聞かせてあげていました。読む側への憧れも芽生えているのかもしれません。

今ならではの感性、そしてナゼナゼ期

話しことばも変化しています。「バナナ、たべる」といった2語文の形から「おなかへったぁ、ママまっちゃんにそのバナナちょおらい(頂戴)」と語彙が増えてきて、使い方が徐々に上手くなりました。会話が形になり言いたいことが伝え合えるので、1年前と比較して格段に便利です。保育園での出来事を家で教えるようになりました。
伝え足りないところは、語彙ストックを組み合わせた造語もうまれます。まりもによると「しめじ=ちいさいぼうしをかぶったきのこ」「貝殻=うみのおさら」と表現されます。今の時期ならではの感性なのでしょうね。母が思いもよらない名前を付けています。

「おくちはなんであかいろなの?」なんていう、こちらもすぐ答えられず考えさせられる質問も出始め、「どうして?」と日々聞いてくることも増えてきました。なぜ?なぜ?が延々繰り返されると、こちらも答え続けるのに困ってきますが、やりとりをしていると必ずしも正しい答えが欲しいわけではなく、いろんな質問をしてことばやコミュニケーションで遊んでいるようです。
そんなこんなで、イヤイヤ期が落ち着いたと思ったや否や、お次はナゼナゼ期がやって来た!? 日々、課題は芽ぶくものですね。子育ては親育てだと痛感しています。日々修行させてもらってます。

2歳児を一言で言えば「惜しい」に尽きる!

ほんの少し前まで「きょうもおてんきやなー(大雨)」という、勘違いもしばしばありました。2歳は分かってそうで分かってなくて、出来ていそうで出来ていない「惜しい!」ところがいっぱい。ゆかいな間違いが多々ありますね。
眠っているか食べている以外は、たいてい歌うかおはなしをしていますが、滑舌はまだ赤ちゃんことばが残っています。50音を復唱させると、「あゆうえお」「かちゅくけこ」「さちゅちゅてと」「たちゅちゅてと」とこれまた惜しい。サ行はなんど復唱しても、どうしてもタ行に置き換わります。きっと期間限定の発音なのだろうなと思うと、しばらくは言い間違っていてもそのままでいいかなと笑って聞いています。

イラストレーター:ツバキノユキ
編集:うぃこ

この記事を書いた人

うぃこ&なっち

2015年春に復職したワーキングマザーズ。エネルギッシュな子ども達との、おもしろおかしい(時々涙の)日々をご紹介します。

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