かご、編んでみました。 その2

2016.4.19

前回一月に挑戦したかご作り。今回はその続きで竹かご編みに挑戦です。

縄文人も編んだかご

『六つ目編み』という編み方でカゴ作りに挑戦中の私ですが、底面から立ち上げる部分がどうにも上手くいかない…。そんな時ふと目に入ったニュースに「縄文時代の遺跡から六つ目編のかご出土」の文字が!今まさに編めずに苦しんでいたこのかご、縄文人も作っていた事に驚くのと同時に軽くショックを受けました…。原始的なイメージのある『縄文文化』ですが、編むことに関してこの時代の人はすでに高度な技術を持っていたのですね。

1ここから先がなかなか進まない…

そうだプロの手を借りよう。

全然進まない六つ目カゴを一旦脇に置いて、テンション上げるべく竹屋さんの体験教室へ行ってきました。お邪魔したのは京都市中京区にある 竹又中川竹材店 さん。エクステリアからインテリアまで幅広く竹を扱っている竹のプロです。

2アートな作品がたくさん!

体験させてもらったのは『四海波』というかご。短時間で作れる、初心者でも不器用さんでも大丈夫な私向きのお手軽コースです♪

3『四海波』完成図

編み始める前に、まずは先生のプチ竹講座。竹の太さはタケノコの時の太さで決まるので樹木とは違って太さと年数は関係が無いことや、イネ科植物であることなど教えていただきました。これからは太い竹を見ても「年数の経った竹なんですか?」などと質問しないでおこう。参考まで、年数はフシの色で推定でき、年数が経つと黒ずむようです。

プチ講座の後、改めて竹編み開始です。始めに竹ひごに水をしっかり含ませておきます。今回はすでに底の部分は編んでいただいてたので、立ち上げるところからの挑戦です。
4
竹ひごを束にして、洗濯バサミで留めながら組んでいきます(①)。張りがあるので本数が多いと大変そうですが、今回は一辺が8本なので順調に進みます。束をしっかり結んだら(②)、竹ひごを1本ずつ底にはさんでいきます(③)。底はこんな感じで完成♪(④)あっという間に出来上がりました。
5

中に竹筒を入れて花かごにしたり、紙を敷いて小物を入れたり、色々な使い方ができそうです。

この時期だけの新緑の世界

せっかく作ったのでさっそく花を活けてみました。竹の白い肌に新緑が良く映えます。この季節ならではの色彩に一気に空間が華やぎました。やはり竹は良いなーとしばしウットリ。

6利休草・アズキナシ・ヒメヒオウギ・ネリネ・都忘れ

ついつい目が行く六つ目かご

プロの手を借りて満足を得たものの、縄文人に追いつけない私としては、かごが気になって仕方ありません。そうして見ると実は色々なところに六つ目編みが使われていることに気づきます。知らないだけでこんなにポピュラーなものだったとは!いいな、私も早く完成させたい。もうちょっと頑張って年内には一度報告できるように修行したいと思います♪

7お料理が盛られた六つ目編のかご

【竹又さん体験教室】
http://www.takemata.jp/experience/

この記事を書いた人

リサコ

Webページ担当、ときどき商品開発。
職人の手仕事が好物の和風OL。キモノ通勤が夢。

関連記事