パリパリふわっ 紅しょうが香…
クロレラレシピ集
古より愛された藍。海外でもジャパンブルーと呼ばれる藍ですが、色素となるインジゴシンを含む植物は、実は日本だけではなく世界中にある植物です。インドや中国、アメリカのデニムなど、インディゴで染められた繊維は各地にあります。
日本の藍の特徴は「瓶覗き」と呼ばれるごく浅いブルーから「かち色」と呼ばれる最も濃い紺色まで、色の段階別に細かく名前が付いており、藍染の全盛期となった江戸時代には様々な『藍色』が町を彩っていました。明治初頭に来日した外国人がこの街並みを称賛し、「ジャパンブルー」が世界に伝わったのです。
藍の魅力は色彩だけではなく、防虫や消臭、保湿など実用面にもあります。かつては野良着や足袋、下着などが藍で染められていました。大切な物を藍の布でくるみ保存にも使われていました。アメリカのファーマーが愛用したデニムにも同じ目的がありました。染色に・実用に頼もしい植物です。
藍は生葉でも染められますが、刈り取ってすぐに染めなくてはいけなかったり、綿が染まりにくいなど万能ではありません。日本ではすくも法と呼ばれる醗酵の方法が、綿の需要と共に桃山時代以降普及しました。これにより季節や繊維を問わず深い色の藍が染められるようになったのです。
知ると試してみたくなるもの。さっそく実際に染めてみました。ちょうど収穫の時期だったため、生葉染めとすくも法(醗酵)両方を試すことができました。
生葉染めはボウルに藍の葉と塩、布をいれてもみます。野菜の浅漬けをつけるような感じです。
すくも法の方は、醗酵させた藍瓶に、くぐらせて絞ってを繰り返します。はじめの数回ですぐに染まりますが、この時点ではこんなキレイな緑色。
藍染で緑色が出た時には驚きましたが空気にふれさせたり、セッケン水で洗うと、これがブルーに変化するんです!来ましたジャパンブルー!
一体どれぐらいの緑色がどんな藍色に変化するのか、全てが勘頼みでしたが、希望の“濃過ぎず、薄過ぎず”な感じに染まりました♪でもどんなに熟練しても、毎回少しずつ発色は違うそうで、それがまた一期一会のロマンだなーと、草木で染める醍醐味を感じました。今回のこの色とも、一生に一度の出会いと言うわけです。
自然が育んだ色彩は、自然の風景が良く似合います。例えばこんな青空と山並みと農村の風景。
そして、染めに使い終わった藍の液や葉は、大地に戻り循環していくのです。
藍の栽培自体はベランダのプランターでもできると聞いて、“自宅で藍染め”という野望がまた一つ増えてしまいました。生葉染めなら塩もみするだけで絹なら簡単に染まります。みなさんも機会があればジャパンブルーとの一期一会を経験してみてください♪
今回お世話になったのは京都大原の「大原工房」さん。ありがとうございました。
リサコ
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