小正月と成人の日

2016.1.12

1月11日は「成人の日」

16.01.08_1
新成人の皆様おめでとうございます。

年が明けてからの1週間は本当にあっという間ですね。
慌ただしく過ごしているうちにお正月の余韻もすぐに無くなり、
いつの間にか3連休を迎えていました。

昔の成人式とは

古くは、男性は元服(げんぷく・げんぶく)、女性には裳着(もぎ)といった厳かな儀式が、
今で言う成人式として行われていました。

いずれも成人に達したことを示すための儀式ですが、時代や家の事情により、儀式を行う年齢は11歳から16歳ぐらいまでと一定ではなく、身分によっても儀式を行う年齢が違っていたようです。今は法律により成人を20歳と定められており、年齢に則って成人式は執り行われますが、昔の成人という区切りは、ただの通過儀礼というわけでなく、今よりもずっと大きな意味があったようですね。

男性が行う元服は、子供の髪形や服装を大人の装いに改め、頭に初めて冠を付ける儀式であったことから「初冠(ういこうぶり)」や「加冠(かかん)」とも言われていました。冠婚葬祭という熟語のうち成人式を意味する「冠」は元服に行われた儀の名残が現代まで使われているんですよ。

「小正月」=「成人の日」?

現在は、平成12年のハッピーマンデー制度導入によって1月の第二月曜日が成人の日と定められておりますが、以前は1月15日が成人の日でした。
元日は「大正月」と呼ばれている様に、1月15日は「小正月」と呼ばれています。
これは旧暦の1月15日が満月であり、この日を昔は正月としていた名残から、現在の1月15日を小正月と呼ぶようになったそうです。
かつて元服の儀式を旧暦の満月の日である1月15日に執り行っていたことから、小正月が成人の日になったんですね。

小正月って何をする日?

大正月は年神様や祖霊をお迎えする行事が多いのに対して、小正月は農業や家庭に関する行事が行われており、その年の豊作を願って餅花を飾ったり、家族の健康を願って小豆粥を食べたりする習わしがあります。小豆の赤色には厄払いなどの意味合いがあることから、中国より伝わったとされており、それが現在まで根付いているんですね。

皆さんも、小正月は1年の健康を願って小豆粥を召し上がってみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人

文豪(?)石田

生産管理を担当するメガネ男子。
文房具大好き!お気に入りはノック式万年筆。
走り書きのメモをぐしゃぐしゃにする所を頻繁に目撃され「文豪」根付く。

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